白いムラサキが生み出す赤い色[ シコン 01 ]

スクワランに茶実油、紫根エキスなどを配合した「エクストラオイル」は、クレコスで年齢を問わず人気の商品。肌に働きかける力はもちろん、赤く美しい見た目もその秘密です。実はこれは、紫根エキスが持つ天然色素によるもの。6〜8月に白い花を咲かせる多年草、ムラサキ(紫草)の根を乾燥させてつくる紫根は、化粧品にすると赤い色を見せてくれるのです。



ムラサキは冠位十二階最高位の紫の着物を染める染料として、傷や荒れを治す漢方生薬「紫雲膏」として、長い間多くの人に親しまれてきた植物。その栽培地「紫野」として「万葉集」にも登場した東近江市では、日本で唯一ムラサキを市花に指定している大切にしています。しかし、地球温暖化で原種は消滅する一方。最後のニホンムラサキもすでに絶滅危惧種の指定を受けています。元は東近江市内の高校教諭を経て、現在その保存活動に携わる「みんなの奥永源寺」代表の前川真司さん曰く、現在でも発芽率は3%。100株植えても95%は失敗する難しさで、原種だけに確実な栽培方法や苗を守る方法がないのが実情と語ります。

「化学肥料や殺虫剤を使うと弱るので、無農薬有機栽培しかできません。でもそれだと、異常気象での猛暑やゲリラ豪雨による根腐れやカビを防げません。連作障害があるので周期的に畑も変える必要もあります。難しさや大変さはありますが、地道に続けています」奥永源寺は鈴鹿山脈の中で高い標高にある地域。麓の東近江市や県内に比べると冷涼なため、生育には非常に適した環境だそうです。

未来のために、地域のために絶滅危惧種を残す試みが続けられています。

 

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